面白い話を聞いたから お裾分け。
デュッセルドルフのコンサートマスターが、
「ベートーベンはヴァイオリン奏者じゃなかったから彼のヴァイオリン曲はとても弾きづらい事が多い、手にはまらない…。だが音楽的にとても素晴らしい、だから皆一生懸命練習して弾く。」
と言っている。
ついでに、「ミヨーの協奏曲はヴァイオリンだけ弾きやすい(ミヨーはヴァイオリン弾いたからね)が、オケと指揮者にとっては シゴキだね…。細かい音符を揃えるだけでリハーサルが終わったりする。」と言ってる。
ベートーベンに関しては意外な気もしたが、後期の四重奏曲なんかは音優先で書いてるから弾きづらいんだろう…。理解出来る。
ミヨーは、バルトークの2番の弦楽四重奏を(オネガーも一緒だったらしいが)弾いてみて 余りの複雑さ・表現力に唖然とした…、とモルーのお爺ちゃんに話した事がある…。(弾けるだけで尊敬する難曲)てぇんだから、ヴァイオリン上手かったんだろうね、本当に。
ちなみにモルーってのは私の最初の外国人の恋人だ。お爺様がバルトークの評伝出してて彼女の家にはバルトーク、プーランク(友達だったらしい)、その他山程の現代音楽のSP・LPがあったから全部聴いた。
僕がやたらに20世紀前半の洋楽に詳しい理由の一つではあるな…。もっとも他(ヴィラ・ロボスとか マルティヌー・ショスタコービッチ・エシュパイ とか)は全部自分で勉強したのだが…。
